日本ではカンナビス（大麻）を売っているお店なんてまずないですよね？
カナダでは、2018年10月から娯楽目的での大麻使用が合法となりました。
・合法的な購入（19歳以上であることを証明するID）
・合法的な使用（絶対に子供の手の届かないところに保管し自宅で個人的に使用する）
をすれば、使用が許されています。
合法と言っても、
・19歳未満の使用
・他人への譲渡
・違法な入手
・使用後の乗り物の運転
・喫煙が許されていないところで使用
上記を行った場合は違法となり、しっかり州ごとの法律で罰せられます。
近所に１店舗だけ大麻のお店（NSLC Cannabis）があるので、ドキドキしながら見学に行ってまいりました。
今回の記事では、NSLCの基本情報、店内の様子、商品の見方、価格、ノバスコシア州の法律、罰則について書いてあります。
先に述べておきますが、大麻合法の国でも、日本国籍の方が大麻の使用や所持をすることは犯罪です。
もしやりたいのであれば、その国の国籍をとって合法的にご使用ください。
NSLC: Nova Scotia Liquor Corporation
住所： 5540 Clyde St, Halifax, NS B3J 1E3（Googleマップ）
電話： (902) 423-6716
Web： https://www.mynslc.com/en/CannabisInfo
営業時間：
| Open | Close | |
| 月 | 10:00 | 22:00 |
| 火 | 10:00 | 22:00 |
| 水 | 10:00 | 22:00 |
| 木 | 10:00 | 22:00 |
| 金 | 10:00 | 22:00 |
| 土 | 10:00 | 22:00 |
| 日 | 12:00 | 17:00 |
最初は何で他のNSLCのお店は中が見えるのにこのお店は中が見えないのかな？
くらいの事しか思っていなかったのですが、そりゃ大麻のお店なら子供が分からないようにしないといけませんね。
中に入ってみて驚いたのが、想像とは全く違う店内だったということです。
家電製品のお店かと思いました。
店内の様子
入って直ぐに左側に Relax, Unwind, Centre, Enhance の各タイプの製品紹介をタブレットで検索できるようになっています。
その横には、サンプルが並んでいます。
勿論中身は空のようですが、大体いくらするか書いてあります。
ほー、なるほど、と隅々まで眺めていたら、店員さんが何かお探しですか？と聞いてきました。
すみません、全く買う気はないのですが、日本ではカンナビスが禁止されていて、このような店を見るのは初めてなので、ちょっと見学しているだけなんです。
と正直にお答えしたら、もし質問があったら声かけてね。と言われました。
心臓飛び出そうなくらいドキドキしました。
更に奥の方の壁には別のお洒落なショーケース。
もはやここまでくると、お洒落なアクセサリー屋さんみたいですね。
店内真ん中には、試嗅コーナーがあります。
このガラスケースを上から覗くと葉っぱや実をを拡大してみることができます。
通の人には何か違いが分かるのですかね。
そして、この黒いゴム栓を外すと匂いを嗅げます。
人にもよりますが、たぶん “オェー” ってなります。
うわぁー街中で嗅ぐ匂いだぁー、ついに生で嗅いだ！っといった感じで、0.3秒くらいで慌てて密閉しました。
奥の方に行くと、大麻吸引のためのアクセサリーが売っています。
なんかお洒落ですね。
欲しい物が決まったらレジの方に行ってお支払いをするようですね。
カンナビスは奥の方に厳重にしまってあるようです。
商品の見方
① 種類
基本的にIndicaとSativaの2種類あり、さらにその二種類がブレンドされたHybridsがあるみたいです。
Indica
一般的に身体的に落ち着かせる作用があり、精神的なものというより身体的に効くようです。
Sativa
一般的に身体的に効くというよりは精神的に刺激されるようです。
Hybrids
上記の2つを混ぜ合わせたもので、元々の緊張（感覚）の質を増強させるそうです。
② 商品名
沢山ありすぎて良くわかりませんでした。
基本的に3.5gで売っているので、3.5gの値段がかいてありますが、ばら売りしている場合はその値段がかいてあります。
③カンナビスの成分
細かく分けると113の成分があるみたいですが、大まかに以下の２種類に分類されます。
Tetrahydrocannabinol (THC)
Cannabidiol (CBD)
両者は違ったレセプターに作用するようで、この比率の違いによって効き目が変わるそうです。
THC
身体的というよりは精神的な方に効果のある成分のことです。すなわちこの比率が高いといわゆる”ハイ”になるとか”キマル” といった感じになるのでしょうか。
CBD
精神的というよりは身体的に効果のある成分のことです。医療目的で使用されるのがこの成分で、神経保護作用や鎮痛作用があるほうです。
④ テルペン
カンナビス由来の油の成分のようですが、よくわかりません。
Pinene, Linalool, Caryophyllene, Myrcene, Humulene があるそうです。
⑤ 味
パイン、ラベンダー、ペッパー、クローブ、レモンなどがあるそうです。
価格
1g単位で販売されているみたいですが、大体3.5gの値段が書いてありました。
すでにたばこの様に吸える状態になった物がもあるようで、選ぶことができます。
3.5gで通常の物は CA$35（約3,500円）、高い物で CA$50（約5,000円）くらいでした。
ピンキリなんですね。
隣にいた紳士が初めて使うみたいで店員さんの Consultation を受けていたので耳を大きくして聞いていました。
だいたい3.5gで10回分くらいなんですね。
タバコより少し高めなんですね。
筋トレ用のプロテインかサプリメントに回したいなと言うのが第一印象でした。
Nova Scotia州の法律
このwebページにノバスコシア州の大麻の法律がかいてあります。
以下少し訳してみます。
・年齢制限は19歳以上
19歳以上でないと、カンナビスの購入・所有・栽培はできません。
・使用場所はタバコの法律と同じ
タバコの喫煙に関するノバスコシア州の法律はこのwebに書いてあります。
読んでみると、家と許可された場所しか吸えません。
たばこに関する内容は以前の記事を参考にしてください。
こんにちは、永遠の修行僧かず君PhDです。
KazukunORTPhD、 kazukun_phd
日本も2020年4月からほとんどすべての飲食店で喫煙ができなくなりましたね。
また屋外においても、好き勝手にタバコを吸えなくなって[…]
・公の場で所持できる量は30gまで
個人的な使用が目的であれば、家で所持する分には制限はありません。
ただ、子供の手の届かないところに安全に保管しなくてはなりません。
・栽培できるのは4つのプラントまで
1世帯あたり4つのプラントまで栽培してよいみたいです。
子供やペットがいる家庭では栽培には細心の注意を払わないといけません。
・NSLCからのみ購入可能
食用の大麻は個人的な使用であれば問題ないですが、売ったりしたらいけません。
・乗り物で持ち運ぶときは厳重に
大麻は厳重に包み、誰からも手の届かないところに置くこと。
これはアルコールの運搬方法と同じです。
アルコールに関する内容は以前の記事でまとめてあるので参考にしてください。
こんにちは、永遠の修行僧かず君PhDです。
KazukunORTPhD、 kazukun_phd
日本では、未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
しかし、成年であれば飲酒の場所は制限されておらず、お花見等で公園でお酒を飲む[…]
・医療用大麻は今まで通り
医者に使用を許可競れている患者であれば、個人的な購入・使用・栽培は可能です。
罰則
・19歳未満の人が所有していた場合 CA$150（約1万2千円）& 両親への通報 & 修復的司法の適応。
・18歳未満の人が5g以上所持していた場合起訴される。
・18歳以上で、30g以上所持していると州の大麻法に触れる犯罪です。
・19歳未満の人への販売または譲渡 CA$10,000（約80万円）。
・車内での使用 CA$2,000（約16万円）。
・乗り物での不適切な運搬 CA$2,000（約16万円）。
さいごに
如何でしたでしょうか？日本には絶対ないお店。
生粋の日本人のかず君の印象からすると、大麻ってなんか犯罪者ってイメージでした。
しかし、この記事を書くにあたって色々調べたら、アルコールより人体への影響が小さかったり、心の病や痛みの緩和などの医療目的にもたくさん使われているんですね。
PubMedで検索したらめちゃくちゃ文献がでてきたので、時間のある時に少し勉強したいと思います。
でも、個人的には大麻の臭いはきつすぎて無理です。
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