こんにちは、永遠の修行僧かず君PhDです。
ツイッター(KazukunORTPhD)・インスタ(kazukun_phd)もやっていますので是非フォローして頂けたら幸いです (^_^)v
以前の記事 “ハリファックス 休日の過ごし方①【ポイント・プレザント・パーク】” でPoint Pleasant Parkに行った記事を紹介しました。
その際のアイキャッチ画像を見て頂ければ分かると思いますが、向こうの方に島が見えますよね?
その時に、この島って行けるのかな?って少し疑問に思っていました。
つい先日、同じ病院で働いている日本人の大先輩と一緒にランチをしていた時に、夏のこの時期に人数限定で McNabs Island に行くツアーがあるんだよ。
と聞いてネットで調べたら、発見しました。
やはり人数が限られているので、ほぼ全部の日程が既に Sold Out になっていたのですが、8月10日(土)だけ10人空きがありました。
友達の予定も考えずにとりあえず3人分のチケットを購入し、予定の空いていた大親友夫婦とともに遂にMcNabs Island に初上陸いたしました!
昔は要塞として使っていた島で、その後は殆ど人の手が入っていないだけあり、大自然、野生の動物、綺麗な海を堪能できるハイキングでした。
Tour guide さんも2人同行するので、歴史や動物の事など沢山教えてくれるのでとても充実していました。
写真多めで紹介したいと思います。宜しくお願い致します。
McNabs Island
住所などはないので地図で表します。
McNabs Island はハリファックスの南の海岸から見えるくらいの距離にあります。
直線距離で2kmくらいでしょうか。
McNabs Island は全長約 5km、幅 1.5km の島になります。
McNabs Island はノバスコシア州が管理しており、私有地ではなく誰でも行くことはできます。
正確には McNabs and Lawlor Islands Provincial Park と言い、2つの島から成り立っているのですが、Lawlor Island の方は勝手に上陸してはいけないそうです。
McNabs Island の歴史
1690年代 フランスが漁場として使用していて、要塞を作る計画をしていました。
1713年 イギリスの土地となり、フランスは Cape Breton Island に要塞を作りました。
1774年 Edward Cornwallis がイギリス人の定住を確立させ、彼の甥などを連れてきました。
1782年 Peter McNab が Cornwallis から島を£1,000 で購入し、家族と共に150年以上住みました。
1860年代 イギリス海軍は McNab Family から島の一区画を購入し、ハリファックスを守るために、Ives Point Battery、Fort McNab、Hugonin Battery いわゆる砲台を作りました。
この頃の MCNabs Island は娯楽の地として使われており、多くの人達がピクニックなどに訪れていました。
WWI & WWII 時代 軍による支配下になりました。
1960年代 軍が支配していた島の土地の殆どを Park Canada に譲渡しました。
1983年 ノバスコシア州がハリファックス港に集約できるように権限を引き受けました。
2000年 Park Canada はすべてを譲渡しましたが、McNabs Island の土地の1%以下の極僅かは個人の所有物になっています。
更に詳しい歴史は下記サイトをご参照ください。
The Friend of McNabs Island Society HP
McNabs Island by Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/McNabs_Island
行き方と値段
ツアーに参加して行くか、プライベートで行くかの二通りあります。
初めて行く方はツアーで行くことをおススメします。
何故かと言うと、後程写真がいっぱい出てくると思いますが、結構ジャングルなので、最初はガイド付きで色々学んでから行った方が安心だからです。
そこまで大きな島ではないので、2回目からはプライベートでも行けるかと思います。
① ツアー
The Friends of McNabs Island Society の web ページ (https://mcnabsisland.ca/) をクリックしてください。
Home -> Visiting The Island -> Guide Tours の中断にあるURL
https://www.eventbrite.com/o/friends-of-mcnabs-island-society-10724104906
をクリックするとツアーチケットが購入できます。
週末限定で日によって人数制限が違うのでweb上で確かめて下さい。
大人 CA$25
子供 CA$20(16歳まで)
幼児 無料
ツアーによって出発点が2つあります。
② 水上タクシー
ハリファックスの waterfront には水上タクシーをやっている業者があります。
片道 $10
Water Taxi Halifax
web: http://watertaxihalifax.ca/
場所は以前の記事 “ハリファックス 外食 ⑤ ビアガーデン【Stubborn Goat Beer Garden】” で紹介したビアガーデンの真横です。
こんな看板があります。
この業者は交渉次第で違う場所へも行ってくれるので、違った使い方もできそうです。
いざ出発
かず君達は、Eastern Passage の Fisherman’s Cove(Googleマップ)の方から出発するチケットしか空きが無かったのでこちらから出発しました。
参加者は20数人といったところでしたので、船は小さめでです。
時間厳守しないと置いて行かれますので注意してください。
Fisherman’s Cove を出港し、McNabs Island に向かいます。
20分ほどでMcNabs Island に到着です。
海が綺麗で水が透き通っていました。
Wharf のところでガイドさんが改めてハイキングコースを説明している時に、もう一人のガイドさんが出発前から写真を滅茶苦茶撮っているアジア人(←かず君)に気を使ってくれたのか、小さな声で Look at that. と言ってきました。
その先にはなんとイーグルが🦅
イーグルのお出迎えを受けハイキングスタートです。
ハイキングルート
日によって若干コースを変えたりするみたいですが、今回のルートで紹介します。
① Welcome to McNabs Island
船はここに到着し、Information Kiosk があります。
初めは ② Hugonin Battery に向かって海岸沿いを歩きます。
途中獣の糞がちらほらあり、少し大きめの野生動物が生存しているのが分かります。
アジア人は出しゃばるわけにはいきませんので、最後尾を攻めます。
西洋人は足が長いので歩く速度も速く、短足のアジア人には辛いです。
天気も良く、草木も青々しておりハイキングしていて気持ちが良いです。
② Hugonin Battery
結構歩きましたが、大自然を見ながら且つ写真を撮りながら歩いていたら一瞬でした。
この要塞は1900年に建てられ、射撃場や乗組員のシェルターとして使っていたみたいです。
1940年に使用されなくなりましたが、1990年代まで国防総省が他の目的で使っていたそうです。
次は ③ Fort Ives に向かって歩きます。
この辺は、凄く小さなカエルやちょっと変わった木など色々見れました。
途中この島の唯一1%の私有地らしき家もありました。
③ Fort Ives
暫く歩いて、Fort Ives に到着です。
Fort Ives は McNabs Island の北西部に位置し、Point Pleasant と York Redoubt を守るためにとても大事な要塞でした。
WWI 後に Fort Ives は閉鎖されましたが、1939年に戦争が再発してから1943年まで再度使われました。
Fort Ives は McNabs Island の中で唯一当時のままの状態で存在している要塞です。
この大砲は現物らしいです。
ここでは20分くらいの休憩 & 見学の時間がありました。
皆さん持ってきた軽食やおやつを食べて水分補給をしながら Fort Ives を見学していました。
ここには仮設トイレがありますので、一度用を済ますと良いと思います。
次の目的地 ④ Conrad House に向かって再度歩き出します。
この島にはブルーベリーなど様々な天然果物がなっているので、途中食べながら自然を楽しんでいました。
④ Conrad House
正確には Davis-Conrad House というようです。
McNabs Island で Soda Pop の工場を所有していた AJ Davis さんのお家です。
中は入れませんでしたが周りを見学しました。
その際に、当時この近辺で行われたピクニックの写真を見せて下さいました。
近くには Mathew Lynch house もあり、こちらも見学しました。
Mathew Lynch さんは McNabs Island の灯台守です。
その息子さんである Bill Lynch さんは催し物会場のビジネスをこの島で始めたのですが、Bill さんが幼少期に過ごしたお家です。
この後は、Findlay Farm & Pop Bottle Site に行くのですが、その前にランチタイムです。
最初に船が到着したところまで戻り、Information Kiosk で休憩しました。
このハイキングではお昼ご飯と飲み物は持参することになっています。
30分くらいの休憩の後出発しました。
⑤ Findlay Farm & Pop Bottle Site
向かっている途中に当時の teahouse がありました。
そしてその近くに日本のもみじがありました。
日本から輸入されたそうです。
8月なのに涼しいせいか紅葉していました。
今は大草原になっていますが、当時はここに Soda Pop Bottle の工場があったみたいです。
この塀の上には当時のボトルの破片が今でも残っていました。
現物の写真が Information Kiosk にありましたので写真を撮りました。
当時この島を訪れた観光客の乾いた喉を潤していた炭酸水のようです。
名前は “Pure McNab”、黄色いボトルに青字で書かれた特徴的なボトルだったようです。
次は、⑥ Wreck cove に向かいます。
今度は島の南側の方へ行くので一度船が着いた最初の場所へ戻ります。
その途中で唯一キャンプを許されている場所を通りました。
地図で言うとこの辺です。
キャンプファイヤーは禁止されていますので気を付けてください。
⑥ Wreck cove
ここで自然の驚異を見せつけられます。
午前中は全く雨の気配もなく、若干暑いくらいでしたが、この頃から雨がパラつき始め、雷もなってきました。
皆さん持参の雨具を着用し、怯むことなく進んで行きました。
ここを抜けると cove に着くそうですが、かなりの大自然の中を攻めます。
大自然を抜けたら cove に着きました。
ここではイーグルが魚を捕まえのを見る事が出来るようですが、夕立のような激しい雨になり全員木の下に避難。
10分位したら雨は殆ど止み、⑦ Fort McNab に向け一同動き始めました。
⑦ Fort McNab
ここはハリファックスでも最初の要塞でした。
WWII 当時、Fort McNab は攻撃、島南部へのサーチライト、停泊の監視の3つの役割を担っていました。
めちゃくちゃ大きい大砲もありました。
よく見える監視台もあります。
直ぐ近くには McNab Cemetery があり、ここにはこの島で生活していた方々が眠っています。
ここでも30分くらいの休憩 & 見学の時間がありました。
その後、最後の目的地 ⑧ Maugers Beach に向けて歩き出します。
⑧ Maugers Beach
ここから暫く険しい道を歩きました。
険しい道を抜けると綺麗な池に出ました。
更に歩き続けてやっとビーチまで辿り着きました。
一応ここで集団行動は解散となり、迎えの船が来るまでに wharf に来てくださいと事でした。
時間まで30分くらいあったので、皆さんビーチで遊んだり、のんびり海眺めたりしていました。
あの灯台の向こう側はHangman’s Beach と言って、ナポレオン戦争中に反逆者の遺体を吊るしていた場所らしいです。
暫くビーチでのんびりした後、船がくる wharf に戻りました。
そうしたら wharf から良い匂いが。
辺りを見回すとプライベートのクルーザーで海上 BBQ をしている方に会いました。
羨ましすぎてちょこっとお話しをしたら、写真を撮らせてくれました。
こんな人生送ってみたいと感じたひと時でした。
暫くしてお迎えの船がやってきて、一同全員 Fisherman’s cove に帰りました。
McNabs Island 注意点
・島の水は飲めないので持参すること
・堆肥化トイレはあります
・ゴミは持ち帰ること
・ビーチは監視外なので自己責任
・サイクリングはメイン通りだけでそれ以外は禁止
・ハンティング禁止
・お酒とキャンプファイヤーは禁止
・キャンプは1カ所だけ許されていますが、Nova Scotia Department of Natural Resources in Waverley に申請をしないといけません。
電話: 902-861-3560
さいごに
今回大自然と歴史を満喫できる素晴らしいハイキングに参加しました。
個人では中々行けない McNabs Island。
島の奥の方ではコヨーテなどもいるみたいなので、あんまり個人行動は出来ませんが、今回のルートくらいであれば友達と楽しめると思います。
ビーチもほぼ完全にプライベートビーチ状態なので、夏のレジャーを楽しめると思います。
是非夏のレジャーの1つとして検討してみてください!
この記事面白かった、役に立ったと感じた方は気軽にシェアしてください!
ツイッター(KazukunORTPhD)、インスタグラム(kazukun_phd)もやっていますので良かったらフォローしてください!