イギリスロンドンにはたくさん観光するところがあります。
ロンドン市内であれば、National Rail(国鉄)や地下鉄、バス、船、ケーブルカーはオイスターカードかコンタクトレスで乗車できます。
しかし、ロンドン郊外に向かうNational Rail 国鉄の場合、オイスターカードやコンタクトレス決済が使用できません。
そのため、乗車するためのチケットが必要になります。
今回はそのチケットの最も効率的かつ簡単な買い方、乗車方法を解説します。
その最も効率的かつ簡単な買い方はwebで購入してQRコードのチケットを発券することです。
イギリスロンドンに観光に来る方、ロンドンに住み始めたばかりの方、ぜひ参考にしてください。
イギリスロンドンNational Railのチケットの買い方
National Railの公式サイトから買う方法が最も信頼性が高く確実です。
今回はロンドンの Kings Cross(キングスクロス)からCambridge(ケンブリッジ)までの例で解説します。
購入条件
区間:Kings Cross から Cambridge
日時:12月3日 AM8:00代の電車
往復:Single(片道)
人数:大人2人
券種:Off-peak
① 乗車条件の入力
National Rail 国鉄のチケット購入サイト をクリックすると以下のサイトに移動します。
区間を「From London Kings Cross To Cambridge」
日時を「2022/12/03 AM8:00」に設定します。
往復で買いたい場合は □Return にチェックを入れますが今回は片道なので入れません。
デフォルトだと1人分なので「More option…」を選択して大人2人にします。
途中で寄り道したい方は乗り継ぎを選択するとそのようなチケットになります。
② 時間帯と値段から電車を選ぶ
すべての条件が選択し終わったら「GO」ボタンを押すと以下のような時刻表と料金が出ます。
AM10:00までにケンブリッジに着きたいのでこの電車にしました。
日本みたいに定額ではなく、券種(事前に買う、時間帯)によって値段が違うのが特徴です。
イギリスでは休日はOff-peak(上の図①)が適応されるので、休日はチケットが少し安くなります。
かと言って平日は高いのかと言うと通勤時間(6:30-9:30と16:00-19:00)以外はOff-peakなので安くなります。
ややこしいですね。主なチケットの種類を説明します。
券種(チケットの種類)
Advance・・・日本で言う先得チケット。ただし予約した時間の電車しか乗れません。
Off-peak・・・通勤時間(6:30-9:30と16:00-19:00)以外の電車に乗れます。
Anytime・・・正規運賃でどの電車にも乗れます。
値段は上の図の②を押すと確認でき、Advance < Off-peak < Anytime の順番で高くなります。
上の図の③でbuy from とありますが、どこの鉄道会社から買うかです。
日本で例えると、ホテルを検索した時にエクスペディア、一休、楽天、ヤフー等どこで買うかです。
初期設定が「Thameslink」になっていますがお好みがあれば他社を選んでも構いません。
僕はいつもデフォルトのままなので Thameslink のままです。
チケットを選んだら Buy now ボタンを押すと次の画面になります。
③ チケットタイプを選択
ここでチケットタイプを選ぶのですがQRコードのチケットを選択します。
イギリスはQRコード使用率が世界トップクラスで、電車のチケットにもだいぶ前から使用されています。
2番目の Collect from station を選ぶと駅の券売機でコード番号を入力して紙チケットを発券しないといけないので面倒です。
また下3つはチケットを家に送るのですが高くつくのでお勧めしません。
④ カード情報の入力
カード情報を入入力して請求先住所を入力しますがここで1つ注意点があります。
入力画面がイギリス国内向けになっているので Enter your postcode の所に日本の郵便番号を入力してもエラーになります。
その右横にある Enter address manualy をクリックしてから入力してください。
★マークがあるところは必須項目で、それ以外は入力しなくても大丈夫です。
すべて入力が終わったら Pay をクリックしておしまいです。
⑤ チケットの確認
支払いが完了すると以下のようなメールが届くので、PDFをクリックするとチケットが表示されます。
スマホで表示して乗れるのですが、心配な方は紙に印刷しても乗ることが可能です。
National Rail 乗り方
乗り方は至ってシンプルです。
① プラットフォームの確認
まずは電車が何番プラットフォームに来るか確認します。
駅には空港で見るような大きな電光掲示板があるので自分の電車をチェックします。
出発30分前くらいにならないとプラットフォームが表示されないのでこまめにチェックしましょう。
プラットフォームが決まったら入場します。
② 改札の入り方
先程のQRコードのチケットを改札のスキャナにかざすだけです。
紙チケットの場合、改札に挿入すると黄色い丸の上の所から出てくるので忘れずに取りましょう。
③ ドアの開け閉め
都会育ちの人には馴染みがないかもしれませんが、始発の場合だいたいドアが閉まっています。
ボタンを押すと開くので押してみてください。
中にまた閉めるボタンがあるので後ろに人がいないのを確認して閉めます(特に冬)。
④ 座席を見つける
1等席以外は座席は自由です。
プラットフォームが決まったらホームで電車を待って直ぐに乗ると良いです。
シーズン中は時間ギリギリに行くと狭い二人席がしか残っていないことがあります。
4人の広々テーブル席に座ることをおすすめします。
⑤ 降車
基本的に自動で扉が開くのでそのまま下ります。
改札では入場するの使用したチケットが必要になります。
入場と同じ要領で改札を出ます。
チケットのお得情報と注意点
先程、Advance(先得チケット)、Off-peak(時間外割引チケット)、Anytime(正規運賃)の3つを説明しました。
ここからまたややこしいのですが、さらにチケットをお得に買えるので覚えておくと便利です。
① Return(往復)で買うと更にお得
往復チケットの種類
・Day Return・・・往復が同日
・Return・・・往復が同月
基本的にチケットの値段は航空券と同じで空席が多ければ安い設定になっています。
すなわち数カ月前から予約をすると安くなります。
一番安い Advance 運賃は基本的には12週以上前のチケットを購入するときに適応されます。
個人的には日帰りで観光行くときは Off-peak Day return、1泊の観光のときは Off-peak Return で買ってます。
② National Railの鉄道会社の種類が多い
国鉄というと日本ではJRを意味するので、National Rail も一社だと思いますよね。
イギリスの国鉄は民営化されて何十社もあります。
- Avanti West Coast
- c2c
- Caledonian Sleeper
- Chiltern Railways
- CrossCountry
- East Midlands Railway
- Elizabeth line
- Eurostar
- Gatwick Express
- Grand Central
- Great Northern
- Great Western Railway
- Greater Anglia
- Heathrow Express
- Hull Trains
- Island Line
- LNER
- London Northwestern Railway
- London Overground
- London Underground
- Lumo
- Merseyrail
- National Rail
- Northern
- ScotRail
- South Western Railway
- Southeastern
- Southern
- Stansted Express
- Thameslink
- TransPennine Express
- Transport for Greater Manchester
- Transport for Wales
- West Midlands Railway
券売機でチケット買う時にこれらがずらっと出てきてびっくりします。
結局値段は多変わらないのでどこで購入しても良いのですが、事前に買うときはネットで購入し、当日買うときは対面窓口が安心です。
因みにこれが National Rail のマークなのでこのマークの電車が National Rail だと思えば大丈夫です。
③ Kings Cross の駅は2つある
キングスクロスには Kings Cross と St. Pancrass の2つがあります。
ややこしいことに National Rail は両方の駅を使うんですよね…
どちらも歩いて5分くらいで移動できるのですが、自分の電車がどちらの駅を発着するかよくチェックしてください。
因みにですが、サムネのハリポタで有名な9と3/4番線があるのはKings Crossです。
④ 不正乗車しないように
海外は大雑把だからチケットの確認なんてないから指定した電車じゃないけど乗っちゃおう。
こんなことをたくらむのはやめましょう。
たった数ポンドケチっただけでチケット確認で罰金課せられたら折角の旅行が台無しです。
距離が長い電車や、土日はチケット確認があるときがあるので注意してください。
まとめ
今回は National Rail のチケットの購入から乗り方までを解説しました。
QRコードのチケットが最も効率の良いチケットになります。
平日はオフピークの時間帯、または休日に乗ると安くなります。
チケットは早めに買うことと、帰る日が決まっていたら往復で買うと更にお得になります。
うまく組み合わせてお得な旅行を楽しんでください。
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