新天地 マズロー 欲求段階説 意識して行動すべし

こんにちは遠の修行僧かず君PhD 😕 です。

ツイッターインスタも始めました。

突然ですが、皆さんは環境が変わることは好きですか?

かず君は飽きっぽいので、2~3年で一区切りつけ、新しい環境に飛び込むことにしています。

就職してから15年が経ちますが、同じところに居続けたのは、大学院博士課程の4年間が最長のようですww。

それ以外は3年以内で転職を繰り返しています。

今はカナダの大学に雇って頂き、年内いっぱいは契約を結んでおります。

その後はまた新しい環境を求めて転職するつもりです。

かなりの高頻度で環境を変えているのですが、毎回自分の目標が達成されるまでになんとなく同じ道を歩んでいるのに気づきました

それがタイトルにも出しましたが、マズローの欲求段階説です。

新しい環境に移った時に、毎回マズローの欲求段階説を意識しながら行動し、だいたい上手くセルフコントール出来ている気がします。

特に海外に行ったときはホント実感します。

今回は、実際の経験を基に皆さんと一緒にシェアしたいと思います。

自己実現理論

米国の心理学者ブラハム・マズロー先生が「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定して、人間の欲求を5段階の階層で理論化したものです(ウィキペディア)。

よくピラミッドで表し、下から上に向かって表現されるのですが、皆さんスマホやタブレットで上から下に読んでいると思うので、読みやすいように上から下に向かって段階を表現したいと思います。

Figure 1.マズローの欲求段階説の図

それぞれの欲求が満たされて次の欲求に進むという説なんですが、これが海外などの新天地に移ると身を持って実感するんです。

むしろ無意識に生活するか意識して生活するかで全然変わってきます

 

さて、皆さんは今の人生に、何らかの目標みたいな物がぼんやりとありますよね?

今かず君はカナダの大学にいるのですが、ここでの目標は「7カ月の短期滞在中に、1つprojectを完結させ一本論文書き、教授に認められることによって今後日本からの研究留学を受け入れてもらえるように基盤を整える」ことです。

なぜこのような目標かと言うと、かず君はロンドンにある世界で最高峰の眼科研究と臨床教育を行っていると評価されているMoorfields Eye Hospital UCL Institute of Ophthalmology に上司のおかげで2年間留学させて頂きました。

かず君の上司も、かず君と同じ歳くらいの時にMoorfieldsに単身で渡英し、結果を残すことによって教授に認められ 、今では日本から10名近い留学生を受け入れてもらえる基盤を整えたのです。

だからかず君も日本の視能訓練士、眼科医、研究者がこのカナダ ハリファックスにも進出できるように開拓しないといけない。

と勝手に思い込み、今必死にもがいている37歳の姿を物語っているのがこのブログですが何か?ww。

 

さて、海外でも日本でも新しいスターを切る時は、いきなり色んな事に取り組み藻掻くより、目標(ゴール)に向かって基礎から固めていった方が欲求が満たされる気がします。

ここからは、かず君のゴール「7カ月の短期滞在中に、1つProjectを完結させ一本論文書き、教授に認められることによって今後日本からの研究留学を受け入れてもらえるように基盤を整える」を例に、順に説明したいと思います。

 

① 生理的欲求

一番最初の欲求は、息したり、ご飯食べたり、水飲んだり、寝たり、排泄したりといった欲求と言うよりは、生きるために必要な本能みたいなものです。

日本に住んでいる方々であれば、欲求として現れないかもしれませんが、海外に来るとここから既に始まっています。

以前の記事「海外 留学 長期滞在 最初の数日 乗り切るための必需品」でも書きましたが、海外に着いて最初の数日は、長時間の疲労に加え、右も左も分からない状態なので食料調達にも困ります。

また水だって日本みたいに蛇口の水がいつでも綺麗という保証はないので、飲み水に困ることもあります。

これも以前の記事「ハリファックス Airbnb 現実【大人数 シェア物件編】」で書きましたが、気持ちよく住める所に最初から居れるわけでもありません。

基本的なことかもしれませんが、これらの欲求が満たされない限り次のステップには進みません。

正確には進めるのですがいまいち最高のperformanceを発揮できません

自分の中の健康的なな生活環境をしっかり整える事って欲求を満たすことにすごく大事です!

海外生活をする方はまず近所でスーパーマーケットを見つけて下さい

もう一つ、今では時代が変わり、スマホが命の次に大事な存在になります。

スマホを使えるように環境を整えててください

これだけでだいぶ最初の欲求は満たされます。

② 安全の欲求

次は、本能的な物から少し欲求に近づきます。

これは、生きていくに重要な経済的な安定や、ちゃんとした家に住むとか、事故や犯罪からの回避など、生活の安定性に関わってくる欲求です。

かず君がロンドンにいた時は、少し物価が高かったのですが、安全重視でややPoshなエリアに住んでいました。

犯罪の発生が多いところでは、この辺の欲求が満たされませんからね。

これが実現できたのも前の記事「研究 留学 助成金 準備と紹介そして獲得」で書きましたが、研究助成金を獲得できたからです。

今かず君がいるカナダのハリファックスは東京と同じかそれ以上に安全で平和です。

また幸いにも給料を頂けるポジションで雇って頂いているので、経済的にも安定しています(まだ支給されていないので日本から送金したお金で生活してますが)。

海外で生活する予定のある方は、日本を発つ前に資金繰りをしっかり行ってからくると、この辺の欲求もわりと早めに満たされます

また、居住場所は少し高くても安全で便利なとこをおすすめします。

住むところは毎日使うところですから、あんまり満足いかないと欲求が十分に満たされず目標に向かっての最高のperformanceが発揮できません。

もし皆さんの中で、特にやりたい事も目標もないという方がいましたら、とにかく無駄な出費を削減し、貯金に専念してください

不用意な外食、生産性の無い飲み会、毎日ペットボトルの飲み物を買う、嗜好品の買い物などこういったものを排除するだけで年間数十万円の軍資金が作れます。

いつか新しい事をはスタートする時にお金があるだけでこの欲求がだいぶ満たされます。

 

③ 社会的欲求/所属と愛の欲求

次の欲求は、友達や同僚、会社、趣味仲間や飲み仲間など、集団に属したいという欲求です。

この欲求が満たされないと孤独を感じたり不安定になるそうです。

ただ、日本で暮らしている時は、ほぼ全員が日本人なので、それだけでこの欲求が満たされているような気がしました。

また、基本的に日本人は孤独に強い人種だと思うので、あまりこの欲求は強くないと思います。

それに、今はインターネットのお陰で、簡単に日本と連絡取れますからね。

かず君は全く孤独を感じませんが、海外に来たら必ず日本人コミュニティがありますので、生活が安定したら顔を出すようにしています

やはり同じ日本人同士、助け合う愛情は半端ないので、知り合いが増えると幸福度は格段に上がります。

かず君もこの記事を書いている前日に、ハリファックスでは数少ない日本人の方々と知り合うことができ、一緒に食事したり遊びに行ったりする仲間が増え、生活の質が急に上がりました。

ある程度生活の基盤が固まったら積極的に日本人コミュニティに顔出してみると良いです。

日本で新天地に行った場合でも、同世代や似たような趣味の集まりみたいなところに顔を出すだけで、そこからまた繋がりが広がります。

孤独を感じなくても、最初は広く浅い関係性を築くと気持ちの安定性が全然違いまた次の欲求が湧いてきます

④ 承認(尊重)の欲求

次は、今所属している所または周りの人に自分の存在ややっている事(仕事)を認められたいといった欲求です。

ぐっと目標の自己実現に近づき、一歩手前の欲求になります。

①から③はどちらかと言うと、外的(環境的)に満たされたい欲求ですが、④と⑤は内的(心)に満たされたい欲求かと思います。

かず君いる臨床研究分野は、日本と海外では若干この承認の評価が異なる気がします。

日本だと、臨床・教育・研究に加え、上層階級の人に好まれる、本職以外の仕事(いわゆる雑務)をこなすような方が周りから承認されて出世していきます。

イギリスやカナダで感じたことは、研究者はどれだけ世の中の臨床に貢献できる研究業績を残したか、ということに重きがおかれており、評価の仕方がフェアだなと思います。

日本にいた時は、研究結果として残した業績は評価されないし、結果を大して残していない人が評価されていく姿をみていて、承認欲求の段階に来てもこの先に進まなかったなぁと感じています。

かず君は海外に来て最初は苦労の連発で軽く頭禿げましたが、上司や周りの人の評価方法がフェアですし、今まで残してきた研究業績も評価してくれますし、給料頂けるポジションを用意して頂いたり、この承認欲求が満たされやすい環境だと感じています。

よっしゃー頑張ろうって心の底から気合が湧いてきます。

今はまだこの大学に属して3週間なので、皆に認めてもらえるように真摯に研究に取り組み、結果を残そうと必死に藻掻いていますが、何回か皆の前でプレゼンをし、少しずつ信頼を得てきているかなといった段階です。

この承認欲求が満たされれば、かなり幸福度があがり人生が楽しくなります

 

⑤ 自己実現の欲求

周りから承認されてきたら最後は、今まで獲得してきたものを発揮して目標を実現させるために行動したいという欲求です。

世の中にいるリア充な方ってこの段階にいるのか、この欲求が完全に満たされているのかと思います。

かず君のゴールである「7カ月の短期滞在中に、1つprojectを完結させ一本論文書き、教授に認められることによって今後日本からの研究留学を受け入れてもらえるように基盤を整える」の場合、

教授を始め同僚たちに「日本からきた研究者中々やるじゃん」という信頼を獲得し、「留学したい日本o同僚がいたら受け入れてくれませんか?」、「日本から優秀な研究者送りこむから一緒に研究しませんか?」と研究をどんどん発展させたいという欲になるのかもしれません。

ただ、まだかず君は④承認欲求の段階なので早くこの欲求に辿り着けるように頑張りたいですね。

 

いごに

語学留学、研究留学、海外駐在員、海外永住を目的とした方は、それなりに目標があって海外に来ているかと思います。

かず君の経験からすると、上記で示した5つの欲求のうち、数字が小さい欲求ほどしっかり満たした方が最後の自己実現の欲求までしっかり辿り着ける印象です。

外的な欲求(①②③)をしっかり整えることがその先の内的な欲求(④⑤)に繋がり、最高のperformanceにつながるので、環境が変わる度に意識してみてください。

意識しながら行動するか、無意識に行動するかで、セルフコントロールが全然違います。

 

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