ハリファックスにあるタイタニック号の犠牲者の共同墓地【Fairview Lawn Cemetery】

こんにちは、永遠の修行僧かず君PhDです。

 KazukunORTPhD kazukun_phd

約20年前の1997年に上映されていた映画「タイタニック」覚えていますか?

2年間ロンドンに住んでいたのですが、映画タイタニックは結構な頻度で放送されていました。

今カナダのノバスコシア州にあるハリファックスに住んでいるのですが、このタイタニック号と繋がりがあるのです。

タイタニック号の犠牲者の共同墓地

1912年4月15日午前2:20にタイタニック号が沈没しました。

最初の救援の船(the Cunard Liner RMS Carpathia)がNew Yorkから出ました。

この船は生存者700名以上を乗せNew Yorkに帰港しました。

しかし、その際にカナダ政府に救援要請をし、このハリファックスから4隻の船が出港しました。

残念ながら最初の船が到着したのは、タイタニック号が沈没して5日後の4月20日。

生存者はおらず、船員達は306の犠牲者の遺体を回収しましたが、116人の遺体を海に葬らなければいけない状態だったようです。

その後、順番に3隻の船が現場に行くものの、犠牲となった方の遺体の回収しかできませんでした。

合計でで328人の犠牲者の遺体を海から回収したのですが、119人の犠牲者の遺体は海に葬ったようです。

その後、ハリファックスに運ばれた209人の犠牲者の遺体は、身元が判明した犠牲者の中で家族や親友の希望があった方には遺体を戻しました。

最終的に残った犠牲者の遺体はこのハリファックスにある、Fairview Lawn Cemetery に埋葬された。

今回はこの犠牲者の共同墓地である Fairview Lawn Cemetery を訪れたので、まとめたいと思います。

Fairview Lawn Cemetery

 

住所: 3720 Windsor St, Halifax, NS B3J 3A5(Googleマップ

電話: (902) 490-4883

開園時間:

  Open Close
8:00 16:00
8:00 16:00
8:00 16:00
8:00 16:00
8:00 16:00
閉園 閉園
閉園 閉園

土日でも昼間の時間なら自由に入れます。Officeがやっていないだけです

一般の方のお墓でもありますので、くれぐれも騒いだりといった行為はしないようにしましょう。

ハリファックスのダウンタウンからは少し距離があるので、車かバスで行くことをおススメします。

バスの乗り方に関しては過去の記事で紹介していますのでご参照ください。

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墓地内の様子

入口を入ると一直線の道になっています。

暫く進むと”Titanic Grave Site”という看板がありますのでそれに従って進みます。

50mくらい歩くと右折を促す看板があります。

右を向くとこのようなエリアになってますので直進します。

暫く進むと右側にお墓があります。

犠牲者のお墓は船の形をした領域になっております。

小さな四角い形の墓石が通常の形で、希望者はメッセージ付きの大きな墓石にしたようです。

近くに説明文の書いた看板があるので、最初にそれを見てからお墓参りをするとよいと思います。

以下に少し訳を載せたいと思います。

犠牲者について

なぜ墓石に1912年4月15日死亡と彫られているのか?

タイタニック号は1912年4月15日の午前2:20に沈没。

冷たい海水に浸かった犠牲者は直後に亡くなったと考えられるからだそうです。

 

墓石に彫られている番号は何か?

これは遺体が回収された時に順番に割り当てられた番号のようです。

最後の番号は330の James McGrady さんの遺体は、船が沈んだのが4月15日から1か月後の5月中旬だったそうです。

 

なぜいくつかの墓石は名前が彫られていないのか?

墓石には身に付けていた所持品などから特定できた方の名前が彫られています。

しかし、残念ながら身元が不明の方の墓石には名前は彫られていません。

近年の研究で、犠牲者の何人かの身元が判明しているそうです。

また、墓石に彫られている方の名前の間違えも発覚しているようです。

 

なぜ墓石の何個かが大きいのか?

これはタイタニック号の所有者であったWhite Star Line社が、墓地の一部を買い、犠牲者の身内や親友が墓石へのメッセージの彫刻をできるようにしたようです。

ただその費用は身内や親友の方々が負担したようです。

 

なぜ女性の犠牲者が少なかったのか?

男性が女性の3倍近く乗っていましたが、705人の生存者のうち、半分以上が女性と子供だったのは、女性と子供の救助が優先されたからです。

 

注目を浴びた墓石

Ernest Edward Samuel Freemanさん

 

Freemanさんは客室担当のチーフでした。

当時タイタニック号を所有していた White Star Line の社長であったJ. Bruce Ismay 社長のお気に入りの客室担当者だったそうです。

Ismay 社長はタイタニック号の沈没から生還し、その後 Ismay社長がこの墓石を立てたそうです。

墓石には Ernest Edward さんのご冥福をお祈りして以下のメッセージを彫られています。

彼は自分の身の危険を感じながらも、持ち場にとどまり、皆を守ろうとしていた。そして船と共に消えていった。

 

身元未確認の子供

通路の先端に、”タイタニックの大災害が起きた1912年4月15日後に回収された身元未確認の子供”という墓石があります。

この子の遺体は、タイタニックが沈没した海域から回収されたそうです。

発見したのは、ハリファックスから最初に出向したMackay-Bennett号の船員です。

衝撃を受けた船員たちが賛助者を集い、Brunswick Street にある St. George’s Round 教会で葬儀を行ったそうです。

そして Mackay-Bennett 号の船員達が出資して、メッセージ付きの墓石を立てたそうです。

何年もの間、鑑識の記録と乗客リストからこの身元不明の子供はスイス人家族Alma Pålssonさんの末っ子のGösta Leonard Pålssonちゃんだと推定されていました。

しかし、2007年7月30日、カナダの Thunder Bay に大学の研究チームがDNA鑑定を行いました。

その結果、FrederickさんとAugusta Goodwinさんの6人のお子さんの末っ子である Sidney Leslie Goodwinちゃんであることを明らかにしました。

とても悲しい事に、この家族は別の小さな船を予約していたのですが、その船が遅延したためタイタニック号を予約し、家族8人全員がこの大災害に巻き込まれたそうです。

近年身元が判明した方々がいる

ハリファックスに埋葬された150人もの犠牲者のうち、約40人は今尚身元が不明のようです。

しかし、犠牲となった方々が身に付けていた服、装飾品、所持品などが事細かに記録されて保存されていたおかげで、近年研究者達は何人かの身元を明らかにしたそうです。

3番の番号が割り当てられていた女性の方が身に付けていた肌着に “J H” とイニシャルが刺繍されていたそうです。

乗客リストから “J H” のイニシャルは一人だけで、お名前はJenny Henrikssonさんであることが明らかになりました。

彼女はスウェーデンのストックホルム出身で、親戚と共にミシガン州に移住しようとしていたそうです。

1991年に墓石に彼女の名前が彫られたそうです。

他にも以下の5人の方の身元が後に判明したそうです。

Frank Couchさん

William Denton Coxさん

Alan Vincent Franklinさん

F. Woodfordさん

Wendla Maria Heininenさん

J Dawsonさんの墓石

映画タイタニックでディカプリオが演じたのはジャック・ドーソンでした。

上映当時、この墓石がそのジャック・ドーソンの墓石かと話題になったそうです。

しかし、映画での名前はフィクションであり、実際には違う方の墓石のようです。

ジョセフ・ドーソンさんというタイタニック号のエンジニアとして乗船していた方のようです。

さいごに

身元不明の方の墓石が多く心にずしっときました。

乗客約2,200人うち、生存者が約700人、当時の乗客の半分以上の方が海底に沈んでいると思うと、海の事故の恐ろしさを実感します。

もしハリファックスにお越しの際は一度訪れてみてください。

ハリファックスのベイエリアには、博物館もあるようなので近々記事を書きたいと思います。

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